なぜ?世界陸連に申請しなかった理由!久保凜の記録は今後どうなる?

2024年7月、陸上女子800メートルで当時16歳の久保凜選手が「日本人初の2分切り」を達成しました。
この快挙は多くの陸上ファンを驚かせましたが、残念ながら世界陸連(WA)には記録が認められませんでした。
「えっ、なんで!? 日本記録なのに世界陸連に認定されないの?」
「なんで主催者は申請していなかったの?」
と思った人も多いはず。
今回は、その理由や今後の影響について詳しく解説していきます!
「日本記録」なのに「世界陸連の記録」にならない理由

一番の理由は「事前に世界陸連に申請していなかった」ことです。
日本陸連(JAAF)が認める記録会だったため、国内では日本記録として認められますが、世界陸連が記録を公式に認定するには別の手続きが必要だったのです。
世界陸連に記録を認めてもらうための条件
- 世界陸連に競技会を事前申請すること
→ すべての大会が対象ではなく、事前に「この大会での記録は公認してください」と申請する必要があります。 - ドーピング検査が行われること
→ 一定の基準を満たした検査が実施されている必要があります。 - 適切な計測機器や競技環境が整っていること
→ 例えば、風速やトラックの条件、審判の配置など細かいルールがあります。
つまり、今回の記録会は日本陸連の基準はクリアしていたものの、世界陸連の基準には申請の時点で適合していなかったということですね。
記録会の主催者はなぜ世界陸連に申請しなかったのか?

「え、そんな大事なことなのに、なんで申請してなかったの?」と疑問に思いますよね。考えられる理由は以下の通りです。
- 単なる手続きミス
→ 事務的なミスで申請を忘れてしまった可能性。 - 最初から世界陸連の記録を狙った大会ではなかった
→ この記録会はそこまで大きな大会ではなく、「日本国内の記録会」として運営されていた。 - 申請のコストや手間の問題
→ 世界陸連の公認を受けるには、運営側にとっても費用や手続きの負担がかかる。
つまり、そもそもこの大会は「世界記録を狙うための大会」ではなく、「国内記録会の一つ」として運営されていた可能性が高いですね。
久保凜選手本人の反応は?
現時点で久保選手本人のコメントは出ていませんが、きっと
「せっかくの記録なのに、世界陸連として認められないのは悔しい!」
と感じている可能性は高いでしょう。
ただ、高校生のうちに「日本人初の2分切り」を達成したこと自体がすごいことですし、今後も同じレベルの記録を出せば、正式な国際記録として認められるチャンスはあります。
世界陸連に認められないことで今後の影響は?

「じゃあ、結局、世界陸連に認められなくてもいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、以下のような影響が考えられます。
- 世界陸連のランキングに反映されない
- 将来の国際大会の参考記録として使えない可能性
- 「日本記録」と「世界陸連の日本記録」が異なる状態に
つまり、公式な世界ランキングに反映されないため、国際大会の出場基準などに影響する可能性があるわけです。
追記:主催者側が説明!世界陸連に申請しなかった理由
「え、そんな大事なことなのに、なんで申請してなかったの?」と疑問に思いますよね。
今回、新たな情報として 「申請を怠ったわけではない」 という主催者側の説明が出ています。
なぜ申請しなかったのか!理由を解説
- もともとWA公認の大会ではなかった
→ この記録会は 「地域の記録会」 という位置づけだったため、例年から世界陸連への申請はしていなかった。 - 開催60日前までに申請が必要だったが、その時点で久保選手が出場するかわからなかった
→ もし事前に久保選手が参加することが分かっていれば、対応が違っていたかもしれません。 - WA公認にするには追加の手続きやコストがかかる
→ 世界陸連に申請するには、県外から審判を招請したり、申請料金を支払う必要がある。
つまり、単にミスで申請を忘れたわけではなく、最初から「日本陸連公認の大会」という位置づけだったということですね。
「杉森美保選手の記録(2分0秒45)」はどうなる?
世界陸連の公式な記録としては、杉森美保さんの 「2分0秒45」 が日本記録として残り続けることになります。
ただし、日本陸連では久保選手の 「1分59秒93」 を正式な「日本記録」として扱うため、日本国内と世界で記録の扱いが異なる状態に。
こうしたケースは過去にもありました。例えば、日本のマラソン界では「国内記録と世界記録が異なる」ということが時々起こります。
まとめ
今回の件は、久保選手が 「日本人初の2分切り」という快挙を達成したにも関わらず、世界記録にはならなかった」 という少しもったいない状況でした。
ただし、記録自体はしっかり日本記録として残りますし、久保選手には今後も「正式に認められる記録を出すチャンス」があります。
次の大会では、世界陸連の申請がしっかり行われることを願いつつ、彼女の今後の活躍に期待しましょう!