ミセスに疑惑!「ライラック」はパクリ?検証!ゆめにっき笛の部屋と似ているか

X(旧Twitter)界隈で「Mrs. GREEN APPLEの『ライラック』が、あの伝説的フリーホラーゲーム『ゆめにっき』の“笛の部屋”に似てるんじゃ?」という声が広がってるんです。
中には“パクリでは?”なんて意見も出てきてて、ちょっとした話題に。
でも本当にパクリなの?似てるってどういうこと?って思ってる人、多いんじゃないでしょうか。
今回は音楽的な視点もちょこっと交えながら、この話題を見ていきたいと思います!
まずはMrs. GREEN APPLEの「ライラック」の原曲を確認!
Mrs. GREEN APPLEといえば、エネルギッシュでポップな曲作りが人気のバンド。「ライラック」も彼ららしい爽やかで心地よいメロディーが特徴ですよね。
Uフレットで確認できるコード進行を見ると、
サビの冒頭はこんな感じになっています。
Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ→Ⅴ/Ⅶ→Ⅵm→Ⅱ7/Ⅳ♯(以下略)
いわゆるポップスでよく使われる王道進行がベースになっていて、「どこかで聴いたことある」感があるのも納得。
ただしこのコード進行自体、世の中のヒット曲に山ほどあるもの。だから“似てる”と言われても、それだけでパクリと断定するのは早計かも。
ゆめにっき「笛の部屋」ってどんな曲?
こちらが話題の「ゆめにっき」内の「笛の部屋」のBGMです。
まず前提として、この曲は2004年に公開されたフリーゲーム『ゆめにっき』に登場する楽曲。
レトロなピコピコ感と不思議な浮遊感がクセになる一曲で、ゲームファンにはたまらない雰囲気。
その「笛の部屋」のサウンドを聴いてみると、確かに「ライラック」とサビの冒頭メロディーがなんとな~く似てる感じはするかも…。
コード進行を比べてみるとこんな感じ。
Ⅰ→Ⅴ/Ⅶ→Ⅵm→Ⅴ→Ⅳ→Ⅴ(ループ)
ね?違うでしょ?
進行自体は似てるようで違うんです。音の並びがたまたま近く聞こえるだけかもしれません。
「ライラック」と「ゆめにっき笛の部屋」の曲を重ねてチェック!
ミセスのライラックとゆめにっき、ショートに比較動画あったから見てきたけどこれはクロだわ ショックすぎる pic.twitter.com/ztC981CJr8
— ヨリ (@leillein) April 10, 2025
この疑惑の火種となったのがこちらの投稿。
この動画では、「ライラック」と「笛の部屋」のサビメロを同時に流して比較しているんですが…たしかに“雰囲気”が重なる瞬間があるように感じるんですよね。
でもその一瞬を切り取って「はい、パクリ確定!」っていうのは、ちょっと早とちりじゃないかなぁというのが正直なところ。
「ライラック」と「ゆめにっき笛の部屋」検証してわかったこと

さて、音楽的に冷静に見ていくと、結論はこうなります。
- サビ冒頭のメロディーが似ていると言われているが、それ以外の共通点はほぼなし
- コード進行も異なっていて、音楽構造的には別物
- 曲全体としての雰囲気・アレンジ・リズムも異なる
- “たまたま似た”と考える方が自然
さらに重要な点として、「著作権侵害」というのは基本的に“訴えた側が成立させるもの”。
つまり、「ゆめにっき」の作者・ききやま氏が「パクられた!」と主張しない限りは、何も起きないというのが現実です。
ききやま氏は今までも極めて寡黙なクリエイターで、トラブルを起こすようなタイプではないことから、法的な動きは可能性としてもかなり低いでしょう。
結局、似てる?ミセスの「ライラック」はパクリ?

正直に言うと、「なんか似てるな~」って思った人の感覚も分かります。でも、そこから「パクリだ!」と決めつけるのはちょっと無理があるかなと。
音楽って、無限のようでいて意外と“かぶる”ことも多い世界なんです。
特にポップスではよく使われるメロディーやコード進行があるので、似てしまうことも珍しくないんですよ。
なので今回の件は、
「意図的にパクったとは思えない」
「似た部分はあるけど、構造上は別物」
という見方が自然だと思います。
まとめ!最後にひと言
ネットで話題になると、つい“白黒ハッキリさせたくなる”気持ち、わかります。でも音楽の世界って、グレーゾーンも多いんです。
特に感覚に訴える芸術って、完全に一致していなくても「似てる」と感じる人がいればそれが話題になっちゃう。
でも、だからこそ面白いのかもしれませんよね!
今後もミセスの音楽を楽しむ中で、「あれ、このフレーズ、どこかで…?」なんていう“音楽の旅”をしてみるのも、また一つの楽しみ方かもしれません。


