A2ミルクとは?お腹が痛くならない牛乳って本当?A2ミルクの魅力を説明します
最近、スーパーやコンビニなどでよく見かける「A2ミルク」。
「お腹が痛くならない」や「健康に良い」など、さまざまな魅力が話題になっています。
本記事では、酪農研究家である私が、A2ミルクとは何か、その魅力やメリット・デメリットについてわかりやすく解説していきます。
A2ミルクとは?
A2ミルクとは、牛乳の中に含まれるタンパク質「β-カゼイン」の種類が「A2」のみの牛乳のことです。
牛乳のβ-カゼインには、大きく分けて「A1」と「A2」の2種類があります。一般的に流通している牛乳には、A1とA2の両方のβ-カゼインが含まれています。
A2ミルクが注目される理由は、A1β-カゼインが牛乳を飲むとお腹が痛くなる原因となる物質「BCM-7」を生成しやすいためです。
一方、A2β-カゼインはBCM-7を生成しにくく、お腹が痛くなりにくいと考えられています。
さらに、A2ミルクは、健康に良いと言われています。
A2ミルクには、β-カゼインA1に含まれるβ-カゼインA1ペプチドが含まれていません。
β-カゼインA1ペプチドは、脳の炎症を促進する可能性があると言われています。
A2ミルクにはβ-カゼインA1ペプチドが含まれていないため、脳の炎症を抑制する効果が期待されています。
A2ミルクの魅力
A2ミルクの魅力は、大きく分けて以下の3つが挙げられます。
お腹が痛くなりにくい
A2ミルクは、A1β-カゼインが生成しないため、お腹が痛くなりにくいと言われています。
牛乳を飲むとお腹が痛くなる人は、A1β-カゼインが原因である可能性があります。そのような人は、A2ミルクを試してみるとよいでしょう。
乳糖不耐症の症状が緩和される
A2ミルクは、乳糖を分解する酵素であるラクターゼの働きを促進すると言われています。
乳糖不耐症の人は、牛乳を飲むとお腹が緩くなったり、ガスが出たりするなどの症状が現れることがあります。A2ミルクを飲むことで、これらの症状が緩和される可能性があります。
健康に良い
A2ミルクには、A1β-カゼインが生成されないため、さまざまな健康効果が期待されています。
例えば、A2ミルクは、A1β-カゼインよりもアレルギー性や発がん性などのリスクが低いとされています。
A2ミルクのメリット・デメリット
A2ミルクには、以下のメリット・デメリットが挙げられます。
メリット
- お腹が痛くなりにくい
- 乳糖不耐症の症状が緩和される
- 健康に良い(アレルギー性や発がん性などのリスクが低い)
デメリット
- 価格が高い
- 流通量が少ない
まとめ
A2ミルクは、お腹が痛くなりにくい、乳糖不耐症の症状が緩和される、健康に良いなどの魅力があります。
ただし、価格が高いことや流通量が少ないことなど、デメリットも存在します。
A2ミルクを試してみようか悩んでいる方は、メリット・デメリットをよく検討したうえで、購入を検討することをおすすめします。